『華國ノ史』
雪崩れ込む煌皇軍を止めたのは高い城壁でもゴーレムでもなく、
一人の魔法学生であった。
そう、それは在学中であっても他の者より才能が抜きん出転換いたセブンであった。
正面ゲートでは人の形をした炎の一団がユラユラと舞っていた。
セブン「まだか!」
15にまで成長を遂げていたセブンは後ろを振りかえって言った。
ミニッツ&セコンド
「集中が乱れる」
双子は無知なる者の止まり木を卒業した後も眠りドラゴン城に残り、
同じ特性を持った双子の魔法使いにしか出来ないであろう魔法の研究と開発を行っていた。
セブン
「ちっ、食い止めろ!ゆけ踊る炎の騎士団!」
セブンが生み出した「踊る炎」は幼少の頃に比べてかなりの成長を遂げていた。
人と同じ大きさ、右手に剣を持ち、さらに出されていた数は30体を越えている。
踊る炎に切りかかられた者は焼かれ、逆に切りかかった者も炎に包まれた。
更にセブンは倒した相手の武器を一斉に踊らせ翻弄する。
ナイフワルツも昇華されていた。
成す術の無い炎の勢力とそれに焼かれた兵士の武器が宙を舞い煌皇軍の足は止められ、
華國兵はセブンに歓声を送った。
そこへ双子が集中する為に閉じていた目を開いた。
ミニッツ&セコンド
「セブン、道を空けろ!
サラマンダーの王が通られるぞ!」
ミニッツとセコンドは魔力で光る魔方陣を敷き、一気に呪文を唱えた。
ミニッツ&セコンド
「偉大なる炎を宿し
灼熱を糧とすサラマンダー
その王たる者の力をもって
不浄なる敵を焼かれよ
我等は貴公のしもべ
高貴なる炎熱を貸したまえ!」
地面と垂直に立った光の魔方陣からは炎と炭が溢れだし、
ズルッズルズルと巨大な炎の鱗を持つトカゲが這い出てくる。
それは正面ゲートへと向かい、煌皇軍の兵士を更に炎で焼き尽くしていった。
その並々ならぬ炎熱に歓喜したかの様にセブンの踊る炎達も後に続いた。
ゲートを守る様に火を吹くサラマンダーは正面扉を破った魔法使いの一団の障壁を喰い破り、一瞬で塵へと代えた。
セブンが土の障壁をいくつも出し、ゲートを塞ぐと華國側から三人に対しての称賛が起こった。
セブン
「これで少しは時間が稼げるだろうな、それにしても凄いの出したね」
ミニッツ
「送り込んだ魔力が尽きたら消えるぞ」
セコンド「次は高梯子が来る、ピンチだな」
初めて実戦、初めての殺人であったが、罪悪感を感じる暇等無かった。
逞しく育った三人は既に魔法都市の中でも屈指の魔法使いであった。
彼等は何とかして街を守ろうと考えを巡らせていた。
守備兵
「ゴーレムを破った奴等がサラマンダーを狙ってます!」
セブン
「こんな時カトリとクロネがいてくれたら」
ミニッツ&セコンド
「贅沢言うな」
そこへ歓声を聞き付けたクラッシュがやって来たのだった。
一人の魔法学生であった。
そう、それは在学中であっても他の者より才能が抜きん出転換いたセブンであった。
正面ゲートでは人の形をした炎の一団がユラユラと舞っていた。
セブン「まだか!」
15にまで成長を遂げていたセブンは後ろを振りかえって言った。
ミニッツ&セコンド
「集中が乱れる」
双子は無知なる者の止まり木を卒業した後も眠りドラゴン城に残り、
同じ特性を持った双子の魔法使いにしか出来ないであろう魔法の研究と開発を行っていた。
セブン
「ちっ、食い止めろ!ゆけ踊る炎の騎士団!」
セブンが生み出した「踊る炎」は幼少の頃に比べてかなりの成長を遂げていた。
人と同じ大きさ、右手に剣を持ち、さらに出されていた数は30体を越えている。
踊る炎に切りかかられた者は焼かれ、逆に切りかかった者も炎に包まれた。
更にセブンは倒した相手の武器を一斉に踊らせ翻弄する。
ナイフワルツも昇華されていた。
成す術の無い炎の勢力とそれに焼かれた兵士の武器が宙を舞い煌皇軍の足は止められ、
華國兵はセブンに歓声を送った。
そこへ双子が集中する為に閉じていた目を開いた。
ミニッツ&セコンド
「セブン、道を空けろ!
サラマンダーの王が通られるぞ!」
ミニッツとセコンドは魔力で光る魔方陣を敷き、一気に呪文を唱えた。
ミニッツ&セコンド
「偉大なる炎を宿し
灼熱を糧とすサラマンダー
その王たる者の力をもって
不浄なる敵を焼かれよ
我等は貴公のしもべ
高貴なる炎熱を貸したまえ!」
地面と垂直に立った光の魔方陣からは炎と炭が溢れだし、
ズルッズルズルと巨大な炎の鱗を持つトカゲが這い出てくる。
それは正面ゲートへと向かい、煌皇軍の兵士を更に炎で焼き尽くしていった。
その並々ならぬ炎熱に歓喜したかの様にセブンの踊る炎達も後に続いた。
ゲートを守る様に火を吹くサラマンダーは正面扉を破った魔法使いの一団の障壁を喰い破り、一瞬で塵へと代えた。
セブンが土の障壁をいくつも出し、ゲートを塞ぐと華國側から三人に対しての称賛が起こった。
セブン
「これで少しは時間が稼げるだろうな、それにしても凄いの出したね」
ミニッツ
「送り込んだ魔力が尽きたら消えるぞ」
セコンド「次は高梯子が来る、ピンチだな」
初めて実戦、初めての殺人であったが、罪悪感を感じる暇等無かった。
逞しく育った三人は既に魔法都市の中でも屈指の魔法使いであった。
彼等は何とかして街を守ろうと考えを巡らせていた。
守備兵
「ゴーレムを破った奴等がサラマンダーを狙ってます!」
セブン
「こんな時カトリとクロネがいてくれたら」
ミニッツ&セコンド
「贅沢言うな」
そこへ歓声を聞き付けたクラッシュがやって来たのだった。