flowergirls library Ⅱ
「終わりましたよ」
「!わーい!」
はしゃぐ少女。
「では、行きますか」
「はい!」
そして、僕らは長い長い旅に出た。
「そういえば、名前、聞いてなかったんですけど・・・・今、聞いても良いですか?」
「え?えーっと・・・・僕は・・・・」
そう言いながら、辺りを見渡す。
そして、目に入った物をヒントにした。
「・・・・あ、蒼(アオ)?」
「何で自分の名前に?付けてるんですか?」
ジト目で見てくる。
「・・・・あ、のー」
「その様子だと、今付けた名前の様ですね」
ぎくっ!
「なんですか?図星ですか?」
ぎくぎくっ!
「・・・・図星、ですね?」
「・・・・はい。図星です」
数分の沈黙。
「・・・・まぁ、私も名前がないようななモノですし・・・・」
溜め息をつかれた。
「・・・・なんと呼ばれてたのですか?」
「A-530(エーゴーサンマル)です」
「A-530?」