flowergirls library Ⅱ
少女は縁側を使わしてくれた。
「うわ・・・・酷い・・・・大丈夫なの?」
「大丈夫です。・・・・挨拶がまだでしたね。僕は蒼。彼は紫苑です」
「どうも。助かった。ありがとう」
「あぁ。気にしないで。あたしは雪。宜しく」
「・・・・紫苑!」
「蒼!」
「「見つけた!」」
見つけた!
昔のユウイ!
「え?何?あたしを探してたの?」
「あぁ!・・・・もうすぐ、帝の使いが来るかもしれねぇ。家の中でじっとしてろ」
「紫苑!」
焦る紫苑を落ち着かせる。
「え?帝の使い?・・・・あぁ、今日くるって奴?何?会っちゃ駄目なの?」
キョトンと不思議そうに聞いてくる。
「・・・・はい。会ってはいけないのです。あなたが会ってしまうと、酷い目に会うのです」
「・・・・わかった!OKOK!会わなきゃいいんでしょ?」
あえなく承諾した。