flowergirls library Ⅱ
「ほう?お前が?」
「・・・・そうですけど?」
まじまじと眺めて、
「・・・・貴様等にチャンスをやろう。この娘を帝に渡すか。村を明け渡すか。どちらだ?」
ザワザワとにわかに騒ぎ出す。
「行く!それで村を明け渡さなくてすむなら・・・・行く!」
・・・・そして、僕は帝の元に連れてがれた。
あの村に、僕の帰りを待ってくれる人は紫苑だけ。
村人達は雪がいると知って喜ぶだろう。
・・・・さあ、僕は僕の仕事をしなくちゃ。