flowergirls library Ⅱ
「・・・・なぁ、蒼」
「なぁに?紫苑」
「ホントに此処なのか?」
「うん♪そうだよ?」
「ホントに馬鹿だとは思ってなかった・・・・」
「え゛?」
「ホントに馬鹿だ・・・・お前は・・・・何故にお前は
この国一番高い宿とった上に一番高い部屋とってんだよ!(怒)」
そう。ここは国一番の高級宿。
そして、その一等部屋。
そこに3日間過ごす。
つまり、金額も馬鹿にならないくらい高い。らしい。
「え゛?駄目なの?」
喜んでくれると思ったのに・・・・。
「テメェはどっかの貴族か!阿呆!」
スッゴく起こられた(泣)。
「なんでぇ?なんでぇ?(泣)紫苑、喜ぶかと思ったのにぃ~(泣)」
「や、この部屋が気に入んなかったんじゃねぇけどよ・・・・。・・・・蒼」
「うぇぇん!うぇぇん!」
「蒼!泣くな!落ち着け!話聞け!」
紫苑がなだめる。
「・・・・ぅ?」
グリンと顔を強制的に紫苑の方にまわされた。
「いいか?この部屋を気に入らなかった訳じゃねぇから。寧ろ、嬉しかった。だって、あの国では、贅沢は禁止だったからな!だが、この旅は果てしなく長いんだ。いちいちクソたっけえ宿に泊まってたら、有り金使い果たしちまう。
そしたら、困んのは俺らだ。蒼は俺に野宿させてぇのか?」
僕は首を横に振った。
「いいか?今度っからはなるべく、値段の安い所をとるんだぞ?分かったか?」
紫苑は優しく語り掛けた。
僕は頷いた。
「よし」
紫苑は僕の頭を撫でた。
「良い子だ」
しかし、この宿は先払いだったため、3日間、
そこで過ごしました。