flowergirls library Ⅱ
「いらっしゃい」
甲高い店員の声が響く。
「・・・・そういうことか・・・・」
蒼が溜め息をつく。
「約束だからな」
「約束通りでは無かったけど・・・・あしは必要だよね。・・・・どれにしよっか」
蒼は選び始めた。
「クククッ」
勝った♪
と思いながら、蒼と一緒に選び始めた。
「紫苑、満足かい?」
「あぁ!サイッコー!サンキュー!蒼!」
只今、俺らは宿屋で休憩中です♪
「いーバギー、見つかって良かったな!」
「あはは。そうだね」
そして、只今、雑談中♪
・・・・ちょっと、弄ってみよーっと。
「蒼ってさ・・・・」
「ん?なぁに?」
キラッキラの笑顔を向けてくる。
「結構なお人好しだけどさぁ~」
「え?」
「そーゆーのって、かえって人を傷つけるってこと、知ってる?」
「え・・・・」
蒼がら笑顔が消えた。
「今まで何人の人が傷ついたんだろー?なんて
・・・・考えたこと無いでしょ?」
「き、傷ついた人なんて「いないとは限らないじゃん?例えば・・・・」
ニヤリと笑った。
「どっかのお人好し君のせいでプライドをズタズタにされた人とか・・・・さ」
トドメッ!
決まったッ♪
「う・・・・」
「あれ?蒼?」
ぷるぷる震えてる?
「うぅ・・・・ぐすっ(泣)」
ゲッ。マジか・・・・。
「あ、蒼?」
「・・・・も?」
「え?」
「紫苑も・・・・なの?」
「え・・・・あ、えと・・・・」
今更、『意地悪しました』なんて、言えねー。
「いや、あの・・・・」
「そうなの?」
蒼の目が潤んでる。
「・・・・いや、違くて・・・・ゴメン」
「・・・・なんで、紫苑が謝るの?」
きょとんとした顔をこっちに向ける。
「・・・・蒼を困らせるために・・・・意地悪しました
・・・・ごめんなさい」
スッゴい罪悪感を感じる。
ふわっと頭に違和感が
え?俺、今、撫でられる?
「・・・・たら」
「え?」
「大人しく可愛がられてくれるなら、許す」
ぷくーっと頬が膨らんでる。
「う・・・・まぁ、俺が悪いし・・・・OK。いいよ。
気持ち悪がないし、大人しく可愛がられよう」
「・・・・ホント?」
「あぁ。男に二言はねぇよ」
「やったね!」
蒼は、にこーっと笑って、ぎゅーっと抱き締めた。
あー。髪の毛、わしわしさせられてるー。
頬抓られてるー。
動けないー。
と、思いつつ、素直に弄られていた。