flowergirls library Ⅱ

旅路の途中で


ある日の旅路で

「蒼。暇だるま~」

紫苑がポツリと呟いた。

「何それ?」

わざと紫苑に聞いてみる。

紫苑がみるみる赤くなる。

「分かんないけどふと頭に浮かんだから言っただけなんだよバーカ」

「すごい!紫苑!一息だ!」

紫苑はぜーはーぜーはーしていた。

「いちいち・・・・つかれ・・・・させんな・・・・」

照れてる紫苑!かーわーいーいー♪

そして!珍しい♪

「なんだよ?キメェな」

あぁっ!紫苑が引いてる!

泣きたい・・・・。

「何で泣きそうになってんの?」

隣で不思議そうに聞いてくる。

「何でもない・・・・」

「そう?つーか、前見て運転しろ阿呆」

「はーい」

砂漠地帯をバギーで走行中。

「あ、なんか、トラック?止まってるよ?」

「え?何処何処?」

「ほら、あの・・・・50000km先の」

「・・・・あー。あれか・・・・。何かおじさんが外出て何か悩んでる」

「そうそう!・・・・いくっしょ?」

「・・・・うん。行く」

「言うと思った。OK。行こう」

「・・・・ごめんね」

「別に?今に始まった事じゃないし。謝る必要はない」






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