flowergirls library Ⅱ
「・・・・さてと。今のうちに~♪」
紫苑は気絶させた盗賊さん達を外に出して、
「荷物、使えそうな物だけ頂きまーす♪」
ゴソゴソと荷物を探り始めた。
「・・・・僕、傷ついたな~。だから貰って行きますよーっと♪・・・・お、コレ使えそう♪あ、コレも♪」
「蒼!見て!こんなに金がある!きっとボッタくりまくってたんだね~♪」
そして、しばらく荷物を漁って使えそうな物だけを詰め込んで、
「じゃ、そろそろ行こうか♪紫苑」
「あ、行く?OK♪じゃ、バイバーイ♪」
車に乗り込み、
さっさと立ち去った。
盗賊さん達のトラックが見えなくなりかくたころに、
「蒼蒼!見て!今気が付いた!」
盗賊さん達は気が付いたらしい。
「見れないから、どうなってるか教えて?」
紫苑は笑顔で、
「OK♪うーんと・・・・あ、慌ててるよ♪すっげー慌ててる♪俺等のこと探してるみたい♪」
ニヤニヤしながら言う。
「そっか♪もういいよ。危ないからちゃんと座ってね」
ニッコリ笑いながら言うと、
「おぅ♪あー!楽しかった♪」
素直に従った。
「うん♪僕も♪」
そして僕らは荒野を走り抜けた。
慌てる盗賊さん達の姿を見ながら。