flowergirls library Ⅱ
紫苑と闇斗
「・・・・どこにでもある昔話じゃねーか」
呆れた。どんな話をするかと思えば・・・・昔話かよ。
「うん。何で僕がこんな話をしたと思う?」
闇斗がニコニコしながら聞いてきた。
「・・・・その少年がお前だと言いたいのか?」
闇斗はニコニコ笑う。
「そうだよ」
「お前、体はどうした?」
「体・・・・僕の?」
俺はコクリと頷いた。
「うーん・・・・僕の体は神様に取り上げられたんだよね~。全て『ユウイ』が仕組んだことなんだけどさ、どうやら神様は『ユウイ』を認識出来なかったみたいでね。全て、僕らへ回ってきたんだ」
俺は
「ふぅん」
とだけ言った。
「何で神様は『ユウイ』を認識出来なかったんだ。アイツが世界を狂わせたのに・・・・」
「・・・・どういうこと?」
俺は小首を傾げた。
「・・・・『ユウイ』は自分が『封印の間』から出たいが為に僕らを利用した。『ユウイ』が外に出た為に世界は退化し止まってしまった。今は足踏みしている状態なんだ」
「・・・・へぇ」
俺は笑う。