flowergirls library Ⅱ
「いやぁ、本当にスイマセン。ちょっと特殊な所で生きてきたものでして・・・・なかなか見れなかったんですよ」
紫苑が作り笑いしながら看守さんと話している。
「おや、そうだったんですか?それならばどうぞごゆっくりご覧くださいね。・・・・最も余り面白いものはありませんが・・・・」
看守さんは笑っている。
目、以外は。
そりゃそうだ。
牢獄を見たいという旅人はいない。
何をしでかすか分からない。
疑わない方がどうかしている。
「しかし・・・・コレだけ厳重だと犯罪者は脱獄しないのでは?・・・・したとしてもスグ捕まって仕舞いますね」
とりあえず誉めてみる。
すると看守さんは目を輝かせて、
「そうなんですよ!実は壁に細工が・・・・」
説明を始めた。
警戒は解けたみたいだ。
ビーッビーッビーッ
当たりはバタバタと騒ぎ始めた。
「なんだ!?」
「大変です!」
「何があった!」
「『第一級保護』を受けていた少女が暴れ出しました!」