flowergirls library Ⅱ
こうして、僕らは『永井優香』と対面中だ。
彼女は今、目隠しをしていて、両手は壁に鎖でくくりつけてあって、口も塞がれている。
「暗闇斗、抑えられる?」
僕は心配そうに見えるように暗闇斗に聞く。
「行ける。看守さん達を外に出して」
イマイチ意味が分からなかったけど、
「わかった」
慌てる看守さん達に言う。
「スイマセン!今からこの子を落ち着かせるので、外に出てもらっても良いですか?」
「いや、しかし・・・・「近くにいると危険ですので!最悪の場合死ぬと言うこともありえます!
終わり次第、報告いたしますので!」
少しざわめいた看守さん達だか、
しばらくして皆が散っていった。
「ナイス!蒼」
暗闇斗がウィンクする。
「凄いな・・・・」
紫苑は唖然とする。
「・・・・結局、皆、自分が可愛いんだよ。だから
・・・・ね」
「アハハハハ!確かに!」
紫苑は笑った。
「・・・・さて、始めますか」
今もなお、暴れる少女。
「落ち着いて。僕だよ」
暗闇斗が言うと、ピタリと少女は止まった。
そして、何かを訴えている。