flowergirls library Ⅱ
「・・・・本当か?」
看守さん達の中で一番偉いであろう人が聞いてきた。
「・・・・はい。彼女は確かに一緒に旅をして来た仲間の一人です」
堂々と、怪しまれないように答える。
「・・・・では、彼女は?」
彼らは疑っている様子。
「・・・・シグナ・アルテス。僕らの旅の仲間で、
精神状態が不安定。時々暴れださてしまうこともあります」
ザワッと騒ぎ始めた。
「・・・・シグナ・アルテス。か。・・・・シグナ・アルテス。この者達はお前の仲間か?」
シグナは真っ直ぐ彼らを見て、はっきりと答えた。
「・・・・はい。私、シグナ・アルテスはこの者達と旅をしていました」
看守さん達はザワザワと騒ぐ。
代表的看守さんは僕たちを見て、
「シグナ・アルテスを連れて旅に出たいと?」
「はい。そうです」
代表的看守さんは少し考えて、許可を出した。
「有り難う御座いました。皆さん。お元気で」
こうして、シグナ・アルテスが新たに加わりました。