flowergirls library Ⅱ

「ですから、私も連れて行って下さい!」

真剣な眼差しを向けてきた。

「・・・・何故です?僕は死ぬために旅をしているんですよ?僕が死んだ後、貴女はどうするつもりなんですか?」

彼女は深刻な顔をした。

「・・・・死んだ後の事なんて、どうでもいいんです!この町に私の親族などいません。親も兄弟もいません。・・・・連れて行って下さいと言いましたが・・・・訂正します。私を助けて下さい」

・・・・本気か?死ぬつもりか?こいつは。

結論から言えば本気。嘘はない。

何故、そこまでして旅にでたいのだろう。

「・・・・どういう事ですか?」

彼女は辺りを見回した後、小声で話した。

「・・・・此処では話しにくいので、私の家に来ていただけませんか?詳しくお話しいたしますので」










< 6 / 174 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop