flowergirls library Ⅱ
「ですから、私も連れて行って下さい!」
真剣な眼差しを向けてきた。
「・・・・何故です?僕は死ぬために旅をしているんですよ?僕が死んだ後、貴女はどうするつもりなんですか?」
彼女は深刻な顔をした。
「・・・・死んだ後の事なんて、どうでもいいんです!この町に私の親族などいません。親も兄弟もいません。・・・・連れて行って下さいと言いましたが・・・・訂正します。私を助けて下さい」
・・・・本気か?死ぬつもりか?こいつは。
結論から言えば本気。嘘はない。
何故、そこまでして旅にでたいのだろう。
「・・・・どういう事ですか?」
彼女は辺りを見回した後、小声で話した。
「・・・・此処では話しにくいので、私の家に来ていただけませんか?詳しくお話しいたしますので」