flowergirls library Ⅱ

独りで抱え込んだ痛み。

もうボロボロの心にため込んできた痛み。

もう、傷付きすぎて、今にも崩れそう。

「････紫苑がどんな思いであの街に住んでいたのか、分からない。でもちょっとだけ････ほんのちょっとだけ････分かる気がするんだ」

止めろ。

痛い。

痛いんだよ。

辛いんだよ。

ほっといてくれよ。

「････偽善者の言葉なんざ聞きたくねぇよ。どっか行け！偽善者」

違う。

だから違うんだよ！

そんな事を言いたい訳じゃない！

「････偽善者････確かに、僕は偽善者なのかもしれない。でも、聞いて欲しいんだ。僕の話。聞いてくれる？紫苑」

「････嫌だ」

聞くよ！聞くから！蒼！

お願い！

話して････！

「････分かった。じゃあ、此処からは僕の独り言だ。聞いてくれなくても構わない。だって、独り言だからね」

そうして、蒼は話し始めた。