flowergirls library Ⅱ
だけど、聞こえるのは僕が故郷にいる時だけ。
外に出れば聞こえない。
だけど、僕はその村から出ることは許されない。
親が神様の使いという事実をねじ曲げない限り。
独り部屋の中。
皆、僕を閉じこめておけば
僕は傷付かないとでも思っているのだろうか。
こんな所にいても声は聞こえる。
寧ろ、ここにいると事自体が
僕を苦しめているだなんて
村の人々は思いもしなかったんだ。