Dream×Dream
表情一つ変えずに、華江はたんたんと話を続ける。

「私、雅也の高校に転校することにしたから」
「……は?いつ?」
「明後日、編入試験」

さすがだ。そう思った。
華江は無駄な話をしない。そのくせ思ったことはすぐ行動に移す。


「何で転校決めたんだよ」
「雅也が心配だから。なるべくそばにいるため」
「ふーん」

口には出さないが何かあったのだろう。
2人はお互いにそう思った。
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