Dream×Dream

真っ暗なのに自分の姿だけがはっきりしている。
まるでスポットライトを当てられてるみたいに。

「ここ…どこ…?」

回りには何もないようだ。何の気配も感じない。

「…う…ここ……」
「えっ、だれ!?」

ふいに後方から、かすかな声が聞こえた。
誰かいるの?

「…う…みう…」

私の名前を呼んでる…どうして?

次の言葉は耳元ではっきり聞こえた。

「美羽、ここで待ってるよ」

その意味を理解する間もなく、私の身体は宙に投げ出された。
「うわぁーっ!!」
暗闇の中、私はどこまでも落ちていった。
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