好き嫌い。
「でも!」
「あたしもさ、黙ってたんだけど。
奥井くんとつきあってた子がさ、実里のこと悪く言ってるとこに行き当たったことがあって。
ムカつくからさ、言い返してやったの。
したら、その子が泣くんだよ。
こうちゃんは実里が好きなんだ、って。」
アキまでもがそんな話をする。
なんで?
「言わない方がいいと思ってたから…ごめんね、実里。」
あたしが見ないようにしてきただけなんだから。
「謝らないでよ…あたしが背中を向けただけなんだから。」
苦笑いしかできないよ。
好きな気持ちを隠して隠して、ひたすら見ない振りしてきたのはあたしなんだから。
「あたしもさ、黙ってたんだけど。
奥井くんとつきあってた子がさ、実里のこと悪く言ってるとこに行き当たったことがあって。
ムカつくからさ、言い返してやったの。
したら、その子が泣くんだよ。
こうちゃんは実里が好きなんだ、って。」
アキまでもがそんな話をする。
なんで?
「言わない方がいいと思ってたから…ごめんね、実里。」
あたしが見ないようにしてきただけなんだから。
「謝らないでよ…あたしが背中を向けただけなんだから。」
苦笑いしかできないよ。
好きな気持ちを隠して隠して、ひたすら見ない振りしてきたのはあたしなんだから。