好き嫌い。
気付いた時には抱きしめられていた。
「嘘だろ…本物のミノリだ…」
あの頃より更に低い声。
更に高くなった背。
力強い腕がぎゅうっと背中を抱きしめてくる。
「こ…康太君…?」
「嘘だろ…嘘だ…」
…いや、この状況の方が嘘だよ。
なんで抱きしめられてるの、あたし。
バウの散歩に出ただけなのに。
スッピンだし!スウェットだし‼︎パーカーだし‼︎
女子力皆無だよ⁈
「あ、あのっ、康太くん、離して!」
力一杯胸を押し、離れる。
「嘘だろ…本物のミノリだ…」
あの頃より更に低い声。
更に高くなった背。
力強い腕がぎゅうっと背中を抱きしめてくる。
「こ…康太君…?」
「嘘だろ…嘘だ…」
…いや、この状況の方が嘘だよ。
なんで抱きしめられてるの、あたし。
バウの散歩に出ただけなのに。
スッピンだし!スウェットだし‼︎パーカーだし‼︎
女子力皆無だよ⁈
「あ、あのっ、康太くん、離して!」
力一杯胸を押し、離れる。