◇◆近距離恋愛◆◇
いつもそう。
あたしが涙を流した時
いつも隼人が助けてくれる
「ほら、ボーッとしてないで早く帰るぞ」
隼人はあたしの頭をクシャッと撫でた後、先輩のことを睨み付けた
「う、うん…。」
あたしは小さく返事をすると隼人の後を付いていく
二人で外に出たことには辺りはもう真っ暗で少し不気味なくらいだった
暗いところが苦手なあたしはできるだけ隼人にくっついて歩く
「お前さ、ほんと無防備すぎんだよ。
ちょっとは自覚しろよな!一応女なんだし」
少し怒った口調で話す隼人
「・・・うん。ごめん」
あたしは俯いて小さな声で呟いた