◇◆近距離恋愛◆◇
☆苦いファーストキス
隼人サイド
朝、いつもなら一人で登校する
けど何だか無性に美海の事が気になって家の前で待つことにした
念のため言っておくが…
ストーカーじゃないから!
美海の家の前を何度も行き来して最初の言葉を考えていた
「ちくしょ、あいつ遅すぎだし…」
いつもギリギリに教室を飛び込んでくる美海だけどまさかこんな時間になっても家を出ていないなんて…。
心の中で半分呆れたその時…
ガチャッ
やべっ!来た!
焦りながらドアの方向を見ると
「あらっ!隼人くんじゃない♪どうしたの?そんな驚いちゃって!」
美海じゃなくて美海の母親のユミコさんだった
ホワホワしていていつも笑顔で綺麗なユミコさんはおもしろいほど美海に似ている
俺はアハハッと笑って見せた後小さくお辞儀をした