◇◆近距離恋愛◆◇

まただ…
今度は何の用だろう



あたしは顔だけ柴崎さんの方へと向けると鞄を力強く握りしめた



「美海ちゃんさ〜、最近隼人くんと仲悪いね〜♪

まあ、そのおかげで?隼人くんひかるにベッタリだもんね?」



ニコニコ笑ながらあたしの前の椅子に座る柴崎さん


ズキズキ痛む心と
熱くなる目頭



なんでこの人はこんなにもあたしが苦しむような言葉を知っているんだろう


「そーいえば!知ってる?もう少しでバレンタイン♪」



隼人を幸せにしてあげられるのはあたしじゃないかもしれない



でもね、あたしの方があなたなんかよりも隼人のこと大好きだし、ずっと昔から隼人のこと見てきたの



それにね



「ひかるね、チョコレートケーキ得意なの!隼人くんきっと喜ぶだろうな♪


美海ちゃんは隼人くんにあげないでしょ?あっ!あげれないか!今そんな仲じゃないしね〜、それにあなたにそんな度胸ないか」



それにね
あたしの方が隼人のこと

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