◇◆近距離恋愛◆◇

あたしはノロノロと着替えて鏡の前に立った


「…酷いかお。」


昨日泣いてすぐ寝たからか目が腫れてていつも以上にブサイク


ま、いっか…
どうせ隼人は柴崎さんしか見てないんだし


ため息をつきながら鞄を手に持ち、家を出た



学校につくと結衣ちゃんが駆け寄ってきてあたしの顔を見て笑う


「やっときた!あと2時間で終わるし!

てか美海その顔どうしたの?目腫れすぎ」


あたしの目をまじまじと見ながら笑う結衣ちゃん


「そんな見ないでよ〜。キモいかおがもっとキモくなっちゃった」


そんなことをいいながら教室に入り、自然と目で探してしまう隼人の姿



あは…
今日も楽しそうなこと


やっぱり隣には柴崎さん
しょうがないか彼女だし


好きな人の幸せを祝福してあげられないなんてなんて可愛そうな人なんだろあたしって



「美海…?大丈夫?つうか美海はさ、隼人に気持ち伝えたの?」


急な結衣ちゃんの質問に小さく首を振ると結衣ちゃんはあたしの手を握った


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