◇◆近距離恋愛◆◇
「じゃ、明日から頑張れよ」
「はい…。すいませんでした」
あたしは軽くお辞儀をしたあと職員室を出た
先生の話しとは
自分でなんとなく予想していたものと的中
《吉池…。おまえ最近遅刻多すぎだろ。3学期の単位たりなくなっても知らないぞ?みんなと進級したかったら明日から気を引き締めてきなさいー…》
そんな感じ
あたしそんな授業休んだっけ?
絶対あの人多少大袈裟に言ってるし
なんてどうでもいい文句を心の中で叫び、教室へ向かった
気がつけば今はもう3月で日が落ちるのは早く、もうすでに廊下はオレンジ色に染まっていた
外からは部活動の声が響いてきて
ふと隼人の部活姿を頭に思い浮かべた
今日は火曜だから筋トレだけだ
もうそろそろ終わる頃かな
一人ボーッと考えながら教室に近づくと中から何人かの声が聞こえてきた