◇◆近距離恋愛◆◇

「まあね〜!ひかるマジうけるんですけど〜」



「そんな笑えないし〜!当たり前なこと言っただけ!

しーかーも!あの人と付き合ってるだけで優越感に浸れるんだよね♪隣に置いとくだけでひかるの株が上がるみたいな〜」



なにそれ…
株?
優越感?
そんなの許せない



教室に溢れかえる笑い声
あたしは
あたしは


もう耐えられなかった



ガタンッ!



勢いよく開けるドアの音に驚く柴崎さん



後ろを振り返りあたしの顔を見るとホッとしたように微笑んだ



「なーんだ、びっくりした!隼人くんだと思った。
あー、美海ちゃんでよかった♪」



「許せない…。何今の…」



床を見つめて溢れる涙を感じていた



「あ〜、今の話し?そのままだよ?

あっ!隼人くんには内緒ね?ひかる達のなか邪魔しないでよね 」



腕を組みながら立ち上がる柴崎さんは少しずつあたしに近づいてくる


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