◇◆近距離恋愛◆◇
高橋が言う一つ一つの言葉が全て凶器にかわる
「俺だってできれば美海と…。でもあいつにはもう好きなやつがいるんだよ!それに俺なんか幼なじみとしか見られてねーし。
てか俺のためってなんだよ?」
そんな簡単に美海を忘れられる訳がない
いままでずっと一番近くで美海を見てきて
美海の全てが好きになってしまったんだから
この気持ち
誰もわかんねえよ
わかってほしくねえし
「あっそう!簡単に言えばあんたは意気地無しね!
まあ、最後にチャンス?をあげるわ!このノート美海んちに届けてあげてくれる?はい。」
そう言って手渡してきた一冊のノート
わざわざ今日届けなくてもいいのでは?
とは思ったけど
最後のチャンス
その言葉に背中を押され、なんとなく受け取ってしまった
さあ、俺はどうするべきか…。