◇◆近距離恋愛◆◇
そしてあたしの涙をそっと指にすくうと口を開く
「今、何て言った?美海が俺のこと…?」
「好き…。ずっと好きだった。ただの幼なじみなんていやだったの」
隼人をまっすぐ見上げながら気持ちを全部伝えた
あたしがいい終えた瞬間
隼人は優しくあたしを包み込んだ
「俺も…。俺も美海のこと好き。
ごめんな、言わせちゃって。もっと早く俺が気づけばよかった。」
隼人のそんなことばに
またたくさんの涙が溢れた
信じられない…
何がなんだかわからなくてあたしの頭は混乱していた
「でも、隼人には柴崎さんが…」
「それはお前を忘れるため!柴崎も俺が今でも美海が好きって承知の上で付き合ってんの! 」
その言葉を聞いたあとあたしはまた隼人に抱きついた
「じゃあこれからまた二人でいれるんだよね?
美海、隼人の彼女になれるの?」
今ならこんな恥ずかしいことだって言える
「もちろん」
隼人はそう言うと
あたしにそっとキスをした