【短編】空っぽの心
変化していく日常
その男は怒鳴り終わると私が呆気にとられているのに気が付いたらしく、不思議そうに私を見た。
「あんたずいぶん顔色悪いなあ。なんか悩みでもあんの?」
「・・・別に。さっきはありがと。じゃぁ。」
そう言って私が歩きだすと、その男は何の迷いもなく私の後ろをついてきた。
「俺、篠崎隆志(シノザキ タカシ)!!明日から君と同じ高校に通うんだ。よろしく!!」
隆志と名乗ったその男は、聞いてもいないのにべらべらと話しだした。
「俺、転校とか初めてだからかなり緊張してんだよねぇ。あっ!!そういえば名前なんてゆうの?」
なんで答えなきゃいけないんだろうと思ったけど、後々面倒になるから素直に答えた。
「・・・片岡美姫(カタオカ ミキ)。」
「へぇ、美姫かぁ。明日からは美姫がいるから心細くなくなるよ!!」
決まった。この男のあだなは自己中隆志。
こんなに第一印象が悪かった人は初めてだ。
「あんたずいぶん顔色悪いなあ。なんか悩みでもあんの?」
「・・・別に。さっきはありがと。じゃぁ。」
そう言って私が歩きだすと、その男は何の迷いもなく私の後ろをついてきた。
「俺、篠崎隆志(シノザキ タカシ)!!明日から君と同じ高校に通うんだ。よろしく!!」
隆志と名乗ったその男は、聞いてもいないのにべらべらと話しだした。
「俺、転校とか初めてだからかなり緊張してんだよねぇ。あっ!!そういえば名前なんてゆうの?」
なんで答えなきゃいけないんだろうと思ったけど、後々面倒になるから素直に答えた。
「・・・片岡美姫(カタオカ ミキ)。」
「へぇ、美姫かぁ。明日からは美姫がいるから心細くなくなるよ!!」
決まった。この男のあだなは自己中隆志。
こんなに第一印象が悪かった人は初めてだ。