【短編】空っぽの心
その後も隆志は延々と1人でしゃべり続けた。

そしてとうとう私の家の前まで来てしまった。

すると突然隆志が、

「俺、美姫のその何にも興味がなさそうな死んだ目がキライだ」

なんて言ってきた。

「美姫、今何か楽しいことある?すごくつまんなそうだよ?」

図星だった。

こんな初対面の人にズバリと言い当てられるなんて・・・。

「あんたには関係ないじゃん!!」

図星をつかれた恥ずかしさと、そんな自分への怒りから大声を出して家へ飛び込んでいた。
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