シルバーブレット
「烏田切。お前はそもそも、間違ってんだよ。」



こいつの根性どうやったって直らねえな、などと一種の哀れみさえ煌は感じる。



「私が間違っている?私が間違うことなどない。」


「結灰!」



志麻の止める声も聞かず、煌は睨む烏田切にゆっくり近付く。



「間違ってんだよ、何もかもな。俺の秘密だぁ?俺の秘密なら、俺が知らねぇはずねぇだろ。おやっさんもおやっさんだ。言ってくれりゃぁいいのによ。」


「貴女、まさか知って……!」



煌の口振りに、烏田切も緒方もハッとした表情だ。



「さっきの言葉、そっくりそのまま返してやるよ。」



しゃがみこみ目線を合わせる。



「俺が、何も知らないと思っていたのか?」



烏田切の胸ぐらを掴む。



「銀龍なめんじゃねぇよ!!」



先程の緒方に負けないぐらいの声量で、怒りに満ちながら凄む煌。

烏田切は煌の気迫に、放心状態に陥ったのか体の力が抜け、取り押さえていた捜査員に凭れかかっている。
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