シルバーブレット
「大したことって…、怪我してんじゃねーか!」


「煌姉ちゃんは僕を守ってくれたんだよ!凄くカッコ良かったよ!」


「おー。ありがとな。」



秋の言葉をスルーし、春貴の言葉に答える。



「無視すんじゃねーよ!」



「煩い。もう少しボリューム下げろよ。頭に響く。」



「心配してる人に向かって煩いとはなんだ!」



秋は吠えるが煌は迷惑そうだ。



「感動の再会ってか?ありきたり過ぎて泣けねぇな。堕ちた不死鳥には笑えるけどなぁ。」


「ドラマの方がまだましだっつーの。」

「不死鳥にはお似合いじゃない?」



「獅子王!!」



動き回る捜査員の間から、突然現れたのは桐也達だった。



「もう一辺言ってみろよ!」


「ただじゃおかない。」



「はぁ?なんーでーすーかー?」


「声ちっさ過ぎて聞こえないんですけどぉ?」



紅葉と梓凪、冬架と胡桃の間には、見えぬ火花が散っていた。
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