シルバーブレット
「いい加減にしろよ……。」



駄々をこねる隼弥に煌は溜め息が出る。



「結灰のいじわる~。ちょっとぐらい構ってくれたっていいじゃん~。」


「駄々っ子かお前は。見苦しいぞ。」



隼弥の言動に志麻も呆れ顔だ。



ピリリリリ――――……



「ああ……、今は大丈夫だ。」



掛かってきた電話に煌はほとんど受け答えなだけの為、相手が分からない。

志麻達に言わないので、私用らしい。



「誰からだ?」


「誰からでも良くない?」


「そーだけど………」



雰囲気から親しい相手のようで、隼弥的には面白くないのかむくれている。


瀬羅は、子供ね……、と内心若干引きぎみだ。
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