シルバーブレット
「今思うと、おやっさんがあんな雑談の為に、仕事中の俺をわざわざ呼び出すなんて絶対ねぇのに。もっと真剣に話聞いてりゃ気づけたのに…。やっぱり俺は…傷付けるしか出来ねぇ…
警官になったって変わらねぇ…誰も守れ「もういい!」



「!」


「もう、いい…もういいから。」



自分を責め続ける煌を隼弥は抱き締める。



堰を切った様に泣き崩れる煌。




大丈夫だから、そう伝わる様に隼弥は煌が落ち着くまで強く、でも壊れものを扱う様に優しく抱き締めていた。








弱さを決して見せない気高き龍


押し殺し続けた感情が零れ落ちる

それは太陽の光を浴びて
まるで銀に輝く鱗の様だった。
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