シルバーブレット
「あの~………因みに扇崎さんが危ないことに関わっていたとかないですか?」



煌達が内輪で言い合いをしていると、瀬羅が遠慮がちに聞く。


「危ないこと?例えば何だよ?」


「えーっと…それはですね…」



関係者とはいえ捜査情報を簡単に言ってはならない為、言葉を濁す瀬羅に煌は近づき小声で尋ねる。




「何かあったのか?」


「遺体から微量だけど覚醒剤が出たの。」


「覚醒剤?おやっさんからは何も聞いてねぇけど…。」



覚醒剤と聞いて事が穏やかじゃないと分かり、自分から聞いた方が早いと思い秋にもう一度尋ねる。



「兄貴!普段と変わったこととか何もねぇのか?」


「変わったこと…?いや、特になかったぜ。」



「梓凪と紅葉は?」



「私達も特に…ねぇ?」

「はい、ないっス。」



「そうか…。」



自分より会う頻度が多かった3人も知らないとなると、おやっさんが独自に何かしていた、と考えた方が良さそうだな。

と、煌が考えを巡らせていると入口からまたしても声が聞こえた。



「なんで煌姉ちゃんがここにいるの?」
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