シルバーブレット
煌を呼んだ幼い声に一同の視線が入口に向くと、そこにはランドセルを背負った男の子が立っていた。



「春貴!」


「お帰り~。」


「お帰りなさいっス。」



声の主である男の子の正体は、秋と夏渚の息子にして、殺された扇崎吉信の孫、
明松春貴(カガリ ハルキ)である。



「ただいま。」


「(可愛い~!)ぼく、何年生?」



「に、2年生だけど…。ねぇ、なんで煌姉ちゃんがいるの?」



瀬羅の勢いに押されながらも、ランドセルを置き問われた質問に律儀に答える。

そして、軽く無視された疑問をもう一度聞く。



「あ~それはだな…」



「春貴、とても大切な話があるんだ。」



「おいっ。春貴に今言わなくても」



「隠しても仕方がないだろ。」



春貴の問いに、事が事だけに父親の秋でさえ言い淀むが、それを遮り春貴と目線を合わせる為にしゃがんだ煌は、事件の事をゆっくりと話始めた。
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