シルバーブレット
「春貴、今日の朝、お祖父ちゃんが死んじゃったんだ。」



「………死んじゃったって……本当に?」



「ああ。誰かに殺されたんだ。」



「なん、で?」



「分からない。でも、俺達が今調べてる。」



「捕まえてくれるよね?」



「あぁ。」



「絶対?」



「あぁ。」




祖父が死んだと聞かされ、煌と会話しているものの、その目には涙が溜まっている。

唇を噛み締め、泣くのを必死に我慢しているのは負けず嫌いである父親譲りなのだろう。


そんな春貴の様子を見て、煌は思い出した様にフッと小さくやわらかく笑みをもらすと、頭を撫でながら優しく語りかける。



「春貴、お祖父ちゃんが死んで悲しいな…我慢なんかしなくていいんだ。泣きたかったら泣いていい。な?」



「……ぅっわぁぁぁ――!!」



煌の言葉に我慢の限界を越えていたのか春貴は泣き出す。


それでも、煌の肩に顔を埋め泣き顔を見られない様にしているのは、幼くても男のプライドがあるからかもしれない。
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