シルバーブレット
煌と隼弥が署に戻ると志麻と瀬羅はもう戻っていて、部屋には美味しそうな匂いが漂っている。



「おっ、戻ったか。出前とったからお前らも食べろ。昼飯食べてないだろ?」



「まじですか!?じゃお言葉に甘えて、いただきまーす!」



「昼飯っていうより時間的にはおやつっスけど。でも有り難く貰うっス。」




両者とも話を聞くのと裏を取るのに思いの外時間を要した様で、時計の針は3時を指していた。



メニューはカレー。

ご飯とルーが別々に保温容器に入れられていて、出来立てみたいに食べられる嬉しい仕様である。



因みに余談を言うと、志麻はラーメンが食べたかった。

だが、捜査員の帰ってくる時間がバラバラでその度に持ってきて貰うのは迷惑になるし、置いておくのは麺がのびて美味しくない。

と、瀬羅に却下され、時間が経っても大丈夫なカレーに決まったのである。



こんなところでも、意見はあまり聞き入れてもらえない志麻であった。
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