シルバーブレット
「その飴、今も配ってんのか?」



「もうねぇよ。つーか昨日、サツがうじゃうじゃいたぜ?知らねぇの?」



「昨日?……!!あれだ!結灰、五課の!」


「あぁ、ガサ入れだな。」



押収物の中に覚醒剤もあったな、と思い出す。



「大体のことは分かった。それと今後の為に言っとくが、お前らが食べたのは覚醒剤が混ぜ込んである飴だ。だから……」



「は?あたしらクスリはやってねーぞ!」


「あ、飴だって貰っただけだし…」


「おいおい、いくらなんでもこいつらがクスリなんてやる訳ねーだろ?」



飴の正体が覚醒剤だと聞いて桐也達は狼狽える。



「んなことぐらい態度を見てれば分かる。別に逮捕とかじゃねーよ。ただ、気を付けろって言いたかっただけだ。甘い言葉にはな。」



「なんだ、そういうことか。分かった、気ぃ付けるわ。んな連中と関わりたくねーしな。冬架と胡桃もいいな。」


「了解っス。」

「は~い。」



早とちりと分かって安堵する3人に、大丈夫だとは思いつつも忠告する。


本当なら煌の言うことは聞きたくないが、自分達も関わりたくないし桐也にも念を押されたので2人は頷く。
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