シルバーブレット
「おばっ…わ、私はまだそんな年齢じゃ…ってそんな事じゃなくて!」

「あーウゼェーやっちまうか?」

「さんせ~」



態度を改めない2人に怒りが収まらない瀬羅は更に近付くが、手にしていた金属バッドを1人が瀬羅目掛けて降り下ろした。



「黙れよ、ババアが!」

「!」


ガンッ

ドサッ


「結灰さん!」

「結灰!!」


降り下ろされたバッドは直前で煌が瀬羅を庇った為、瀬羅には当たらなかったが庇った煌本人に直撃し、煌は土手の坂を転がり落ちた。

庇われた瀬羅と一部始終を気になって見ていた隼弥は急いで煌に駆け寄る。

傷害事件に発展しかねない事態に志麻の顔も一層険しくなる。


「姐さんに何しやがる!」

「テメェらただじゃおかねぇ!」


この事態に左側の2人の表情は一気に怒りへと変わり、2組の不良の間には火花が散るかの様に一触即発の雰囲気が漂う。
< 7 / 146 >

この作品をシェア

pagetop