シルバーブレット
「断んのが面倒になった。それに鑑識に確認したら、働いてんならいいってさ。」


「どれだけ仕事してないのよ…」



隼弥が煌と一緒にいることも捜査していることも、もはや鑑識公認になってしまった。


普段の勤務態度が余程悪いのか、他の鑑識員が憐れである。



「一課に呼んでパシリにでもしたらいいんだよ。鑑識のお荷物よりはマシだと思うけどな。」


「雑用でも一課っていうのがマズイんじゃない?勤務態度とか…。特に志麻さんとの相性。」


「まるで犬と猿だな。」



煌は犬猿の仲と言いたいようだ。


だが、犬と猿もそこまで仲が悪いこともない。

もっといえば、昨日みたいな子供じみた喧嘩はしないだろう。


犬と猿を思い浮かべた煌は、比べて悪かった、と犬と猿に心の中で謝るのだった。
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