シルバーブレット
『事故でもあったのかと思って探してたんスけど、見つからなくて。秋さんは姐さんには絶対連絡するなって。でも、見つからなくて。どうしたらいいか、もう分かんなくって。』


「ああ、分かった。大丈夫だ。紅葉今一人か?どこにいる?」


『工場で一人っス。』


「兄貴と梓凪は?どの辺り探してるとか分かるか?」


『多分家か学校の辺りと思うっス。ある程度で折り返せって秋さんに言われたっスから。』


「分かった。とりあえず兄貴と梓凪に電話して工場に戻るように言え。俺がそっちに行く。」


『ホントっスか!?』


「ああ、だから待ってろ。」



安心させる様に力強く言い聞かせる。
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