シルバーブレット
「金の要求とか何も無いんだよな?」


「ああ……」



工場に来た煌と隼弥は、状況を整理する。



「探した範囲は?」


「工場周りと家から学校周辺…」



秋は、いつもの覇気は消え憔悴しきっている。



「あたしらは、これからどうしたらいいんスか?」



梓凪と紅葉も動揺している。



「今先輩達が探してる。それにもうすぐ担当の捜査員が……」

「結灰!」



捜査員数人が機材を持って入ってきた。



「兄貴達はここで一緒にいろ。俺も探すから。」


「ああ、頼む。春貴を、春貴を見付けてくれ。」


「分かってる。」



秋・梓凪・紅葉を見て、煌は力強く頷く。



「探した範囲は……そうっス。今捜査員が…。俺達も捜索に加わるっス。」



志麻に連絡した後、煌と隼弥も捜索に乗り出した。
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