シルバーブレット
「単純ですね、貴女も。頭そっくりだ。」

「あ?」


「図星でしょう?私が何も知らないと思っているのですか?」



そう言う烏田切の後ろの入口から、男5人の外国人が入ってきた。



「たまたま運が悪かったと思って下さい。貴女もノブもね。」

「え……。俺?」



突然話を振られ、蘇芽は唖然とする。



「ええ。貴方には重要な役割があるんですよ。扇崎吉信を殺しそれを知ったこの2人も殺し、全ての罪を被って自殺する、というね。」



烏田切が話す計画は、とんでもないものだった。



「猿組と繋がってたのも貴方ってことにしましょうか。白雪に出入りしてましたし、体内からもシャブが出てくる。信憑性も高いでしょう。」


「セリの兄貴、なんで……」



烏田切の言うことに、蘇芽は驚きを隠せない。



「犯人がいないとサツはいつまでも嗅ぎ回わりますからね。犯人役が必要なんですよ。」


「なんで、俺なんスか……」



「たまたまですよ、たまたま。しかし、私の完璧な計画の一部になれるんですよ。こんないいことはないでしょう。」



まるで名誉なことだとでもいう様に、烏田切は言い切る。
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