最強と恋愛。
勢いで閉じた瞼をゆっくり上げ、
目を開けるといきなり天井が見えた。
懐かしい景色だ・・・
そして畳を叩きつけた手のひらを眺めた。
手のひらは真っ赤に腫れていた。
あたし負けたの・・・?
そんな・・・あたしが?
白帯に投げられるなんて・・・
屈辱だ。
「大丈夫か?」
そう言って顔をひょこっと覗かせた。
その言葉で我に返りムクッと起き上がった。
その姿を見て最高は
「俺の勝ちだな!」
っとニヤニヤながら言って来た。
嫌味ですか?
誰だってそう思うだろう。
あんな笑顔で言われたらイラつく。
「じゃあ、約束通り俺の彼女になれよ。」
あ、そうか、なるんだ。あたし。
「わかったよ。最高さんの彼女になりますよ。」
そう言うと最高は驚いた顔をしていた。