二番目の女。
レジに行くまで私の手は離さなくて、お金を出すときにゆっくりと手を離して買った物を片手に持つとまた私の片手を握ってきた
車の前でその手は離れて、二人で車に乗り込む
黙ってる武にすごく不安になった
もしかして―――
DV男と見られた事が嫌だったのか?
もうこうやってきっと私とは出歩いてくれない
手をつないでくれない
そう思うとすごく不安になる
『武…ごめ、』
「違う。胡桃のせいじゃねぇよ!」
武の叫び声にビク、と体が震えた
「ごめ…違う。こうやって胡桃に辛い思いをさせた奴が許せなくて…そいつに対して怒りが…」
『――ッ』
嗚呼、優しい