二番目の女。


「…胡桃ちゃん、さっきの人彼氏だった?」


二回目に会った彼は、二人きりになった所で口を開いた。


『…いえ』

「だよね。胡桃ちゃんの顔見たらわかった」


『…』


私って本当に顔に出やすいのか



さっきいたナンパ男は、彼を見てから、”彼氏いたのかよ”とか言ってラブホから出て行った



「っていうか…胡桃ちゃんはナンパしてきた男と誰でもヤるような子なの?」


冷たそうな声を出す彼に悲しくなった



『…今回が初めてです』


よりによって、今日何故彼に会ってしまったんだろう


「…そう、なんだ。」

『はい』

「まあ、胡桃ちゃんラブホとか経験なさそうだったもんね」


ははっと笑う彼


『…、』


やっぱり、見ればわかるのか



ラブホなんて経験がない
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