二番目の女。
その見知らぬ彼は修平さんのベットに座ったあと、ちらりと私を見て


「修平の女遊び、もう終わったっていってたんだけどな」


そう言って溜息をしていた。



『…その、』


「あー、今の修平の彼女って知ってるの?めっちゃ綺麗だよ!」

そう言って笑う見知らぬ彼に不覚ながらドキッとしてしまった。


…いや、ドキッとしてる暇はなくて



『それって、彩海ですか?』


"一応"ね
彩海じゃないって言ったら、彩海の遊び相手になるって事になる

"姉と同じ立場"だったら嬉しい反面
姉が騙されてるっていう悔しさがある

…といっても私と姉の彼氏は姉を騙している




私のドキドキとハラハラは裏腹に

「そう、彩海ちゃんだよ。

何?知ってんの?」


そう言って私を軽く睨む彼が

何を言いたいのかが分かった。


"彼女いるって知ってる癖に何近づいてんだよ"

そんなような目だった。

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