二番目の女。
「いや…君は…可愛い系だよね」


うんうん、と一人でうなずいて私をガン見し続ける彼に恥ずかしくなってしまった


『な、』



「ってことは…」

と言って彼は慣れた手つきで携帯をイジリ、

また私に視線を戻した



「君が、胡桃ちゃん?」



『はい』

…って



『あの、なんで私の名前知ってるんですか?』


見ず知らずの貴方が





「ああ…あのね…」

そう言ってそのあとの言葉を濁す彼に少しイラついた



『だから、なんですかっ!』


「え、胡桃ちゃん…その」



『別にいいですよ。何言われても耐えられます』


「本当?」



『…はい』


本当…かな




「えっとね…」



私はゴクリ、と唾を飲んだ
< 9 / 179 >

この作品をシェア

pagetop