スレイブプリンセス
一人残った部屋でソファーにもたれかけた。
本当は怖かった…。
あんなことされるなんて思ってもいなかった。
ラスフォールに触られたところが全て気持ち悪い…。
私…汚れてしまったのね…。
唇もあの人に奪われた。
最悪だわ…。
いつの間にか瞳からは涙が零れていた。
そして、手が震え出した。
願うのならば、はやくここから抜け出したい…。
本当はサイエたちと一緒に行けばよかったかな、なんて思ってしまう。
駄目ね…私…。
弱音ばっかり…。
涙を乱暴に拭き取る。
ここで負けたら、みんなの幸せは守れなくなる…。
挫けちゃ駄目よ、私。
あの人にもう体は奪わせない。
私はそう決心をした。