スレイブプリンセス

そして、数時間後。

あのラスフォールが屋敷に帰ってきたと知らせが入った。

外の方が騒がしいと思って大きい窓から外を見下ろすと、そこには何台かの馬車と人がいた。

そして、その中にはラスフォールもいた

私は彼を見てると、ふと彼がこちらを見て目が合った。

その瞬間、私は窓から離れ、ソファーへと座った。

そして、窓の外を見た事を後悔する。

あんなにも負けないと決めてたのに、体は嘘をつかないようで、震え始めた。

やっぱり、怖い…。

あの人に襲われるのなら、奴隷として縛られて一人生きたほうが幸せだったのかもしれない。

今更、そう後悔する。

こんな着飾った生活より奴隷のほうがよっぽどマシだよ。




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